2011年11月15日火曜日

Ocean Data Viewの海岸線データを高解像度にする方法

水産海洋学会が終了し,日常生活に戻った.

今日は研究室のゼミでM1の研究報告.

 

事前に,「水温や塩分の可視化ソフトは何がいいか」と聞かれたので,

Ocean Data View(ODV)ってのがフリーで,使いやすいよとアドバイスしていた.

 

M1はODVを使って,主に伊勢湾の水温構造を可視化して,プレゼンしてたのだが.....

 

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知多半島と渥美半島が島になっとるやないか!!

 

ODVは全球や海盆規模の膨大なデータを解析することも想定して,デフォルトの海岸線データはかなり荒くなっている.

もし,ローカルな海域を対象としているなら,海岸線データを高解像度にしてやる必要がある.

 

しかし,「ODV 高解像度」とかで検索をしてもなかなかいい情報が得られなかった.

で,ODVのオリジナルマニュアルを見たらちゃんと方法を書いていて,それ通りにやったらうまくいったので記しておく.

 

まずODVを立ち上げて,メニューのODVから環境設定(General Setting)を選択.

すると次のウィンドウが開く.

スクリーンショット 2011 11 15 18 46 30

ここで左枠からMapのLayer Seriesを選択.

すると右枠にインストールできる海岸線データが現れる.

 

海域ごとに高解像度の海岸線データがインストールできるようになっている.

日本周辺海域のデータはETOPO1に収録されている.

6分間隔のデータ(ETOPO1_6min)か,より高解像度な2分間隔のデータ(ETOPO1_2min)かを選択する.ここでは2分間隔のデータにした.

インストールボタンを押すとインストールが始まる.

 

結構な容量なようで,なかなかインストールが終了しないが,気長に待つ.

 

インストールが終了すると,OKボタンがアクティブになるのでOKする.

 

これで高解像度データのインストールは完了.

 

しかし,デフォルトでは低解像度の海岸線データが選択されているので,高解像度のものに切り替えてやる必要がある.

 

高解像度にしたい地図上で右クリック→Propertiesを選択.

スクリーンショット 2011 11 15 18 44 17

 

すると次のウィンドウが開くので,Layersタブを選択.

スクリーンショット 2011 11 15 18 44 34

SeriesのGlobHRってのがデフォルトの低解像度データなので,そこをさっきインストールしたETOPO1_2minに変えてやる.

スクリーンショット 2011 11 15 18 45 43

で,OKを押すと.....

 

 

スクリーンショット 2011 11 15 18 45 57

 

知多半島,渥美半島が繋がる〜♪

 

ただし,高解像度データにしたぶん,空間領域を広げると読み込むデータが大きくなり,可視化に時間がかかるようになる.

なので,解析段階では低解像度データを用いて,

プレゼン用などで書き出す時に高解像度データに切り替えるなどしたほうが良いかもしれない.

 

2 件のコメント:

  1. 実際にやってみた、面白い!!ありがとう^^ (張)

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  2. 北上さん,コメントありがとう!

    Windowsでもうまくいって良かった!!

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