2010年4月26日月曜日

学振申請書

学振申請書の場合,申請内容ファイルの型は決められている.

なので,申請者は,その型に
"何を","どのように"パックして,相手に送りかえすのかを考えなくてはいけない.

"何を"に関して,俺は何もアドバイスできない.
でも"どのように"に関しては少しは役に立つことをいえるかもしれない.

採用された申請書を複数人から見せてもらい,自分の落ちたDC1書類と見比べてみた.
最初は文章の内容を参考にさせてもらおうと思って集めたのだが,
まず全然見た目が違うことに驚いた.
そして,ちょっと分析してみると,採用されている人の申請書には共通点があることが分かった.

採用された申請書の共通点は以下

1. 章ごとにサブタイトルをつけている事
2. 見やすいフォント,行間を用いている事
3. 研究の位置づけを記した図や表を用いている事


1. 章ごとにサブタイトルをつけている事

まず俺の落ちた書類と採用者の申請書で異なっていたのは,
だらだらと文章を書くのではなく,複数段落から構成される章単位で書いている事だ.
そしてそれぞれの章には見出しが太字で書かれていた.
こうすることで,一つ一つの章が固まりとしてみえて,
さらに見出しを見れば,その固まりの内容が分かるようになっていた.
章の見出しの横に,業績番号を記述し,
その章の内容に該当する業績を記している人もいた.

2. 見やすいフォントを用いている事

全ての採用者は見やすいフォントを用いていた.
見やすさは好みの問題もあるが,
少なくとも明朝は見にくいので避けるべき.
個人的には日本語はゴシックやOsaka(Macだけ??),英語はTimes New Romanが見やすいと思う.

3. 研究の位置づけを記した図や表を用いている事

全ての採用書類は申請研究の位置づけに関する分かりやすい図や表を使っていた.
俺はこの事に気付いてDC2申請時には,
時空間マトリックスを作成して,代表的な既往研究をプロットし,どの時空間スケールの現象の研究が不足しているとか,
申請研究はこの時空間スケールにフォーカスしているということを記述した.
まあ,どのようなものでもいいので,
対象研究領域を俯瞰し,その中での申請研究の位置づけがわかる概念図をいれることが重要である.

以上3点はテクニック的なことのように思える.
しかし,接触がないはずの複数人の書類が同じフォーマットに収束したのは,
自分の研究を評価者にちゃんと評価してもらいたい
という全員に共通する熱意によるものだと思う.

これらを真似して出したDC2書類は無事採用された(しかも面接なしで!).

申請書を見せて下さった先輩方に感謝です.
さてと,PDの申請書書くか~!

5 件のコメント:

  1. へぇ、1も3もやってなかった。。。w

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  2. OFさん,コメントありがとうございます!

    あら.....
    OF氏は申請書を書く時に何か気をつけたことありますか?
    図は無しですかね〜??

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  3. 科研費も同じですね.自分の成功申請書では,サブタイトルを目立たすために,文章はヒラギノ明朝+Times New Romanでした.サブタイトルはヒラギノ角ゴシックとか丸ゴシックとか使いました.数々の情報によると,見やすくないとなかなか文章をちゃんと読んでもらえないとか(審査員は多忙ですからね),ポンチ絵等で研究の概要が一発でわかるとかも高ポイントなようです.まぁ,中身が重要なのはもちろんですが・・・.

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  4. shirasuuoさん,コメントありがとうございます!

    そうですよね.
    まずは読んでもらうための努力をしないと.
    ヒラギノですね〜.ちょっと今度試してみようかな〜

    中身....頑張ります!!

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  5. 勉強になりましたー。
    3つのポイントが自分の原稿(去年のもの)当てはまるか観てみましたけど・・・うーん。。。

    来年へ向けて参考にさせて頂きます!!さて、論文直そう・・・

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