2009年8月25日火曜日

今日の予定

俺の最初の論文はJournal of fish Biologyというジャーナルに載った.

この号はウナギ研究特集になっていて,さまざまな分野のウナギ研究の論文が載っている.

ここ2-3日は,次の論文のリファレンス用に,その号の中から俺と似た分野の論文をじっくりと読んでいる.

その1本にBonhommeau(なんて読むんやろう?ボンホミュー??)って人の論文がある.

身分もわからないフランスの研究者だが,
2008年に2本,2009年に既に2本ウナギ関連で論文を書いている.

しかも,そのどの論文もウナギ仔魚輸送に関連した海洋環境の変動に着目した研究.

俺とまるかぶり.

かぶっていないのは対象種.
彼はヨーロッパウナギで俺はウナギ.

しかし,2本目はヨーロッパウナギの卵稚仔輸送も含めて書くので,
Bonhommeauの上をいく解析が必要になってくるだろう.

JFB論文では俺の得意分野"粒子追跡"に手を出してきた!

彼の使っているモデルデータの解像度が俺の使っているOFESデータよりも低く,
ヨーロッパウナギの卵稚仔輸送に最も影響していると考えられている中規模渦を再現できていないので,
再現できているOFESデータで彼の主張を検証するということは次の論文で必要になってくるだろう(このことは彼自身論文中でいっている).

この検証は今の俺の技術で十分に可能だが,
中規模渦に取り込まれることが仔魚にとって良いのか?悪いのか?はまた別の問題としてある.

遊泳力の乏しい仔魚は海流に乗って沿岸までいって遊泳力のあるシラスウナギに変態する.
仔魚期には遊泳力が無いことから補食や飢餓といった死亡リスクが高くなることから,
なるべく早く沿岸にいき遊泳力をつけた方がよいという考えがある.

つまり,中規模渦に取り込まれ,仔魚輸送期間がのびることは良くないということ.

まあ,中規模渦内の餌料環境がどうなっているのかをみないといけないな〜.

今日はこのような課題を具体的な行動に移せるレベルまで咀嚼して,実行し始める日にしたいと思う.

同時並行でウミガメとボウズハゼ粒子追跡も.



3 件のコメント:

  1. 久しぶりの研究ネタにほっとします。ソフトか、サッカーか、食べ物か、しかないのか!と突っ込みたくなる有様でしたから。研究時々サッカー、くらいでお願いします。

    ところで、おいしいものの直売、ネットで見ました。なかなかです。
    随分前ですが、子育て、仕事に大忙しの頃(まだネットなんかない頃ですが)宅配のものを利用したことがありました。予定を予め立てて注文するのですが、その日に食べたいものとの折り合いがつかず、うまく循環させることができませんでした。うまく使いこなせたら、また報告をしてください。

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  2. おっかあさん,コメントありがとう!

    研究しておりますよ.安心して下さい.

    Oisixですが,俺は食べたいものを食べていたら栄養に偏りが出てしまうという危惧から導入しました.
    だから,食べたいものとの折り合いをつけることは基本的には出来ないと思います.
    もう一つは,今ままで調理法がわからないという理由で避けていた食材もOisixのお任せには入っているので,そういった食材の使い方をマスターできるものと思います.たとえばこの前の白ナスとか.

    まあ,まだ一回しか頼んでいないので,何回かやってみて,報告します.
    今のところ,お勧めです.

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  3. Bonhommeau(なんて読むんやろう?ボンホミュー??)

    フランス語読みなら、ボンオツモー、じゃないかナ
    自信はないけど・・・h は無音 eauは、ルッソーの Jean-Jacques Rousseau 名前から類推出来る、と想う

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