本日も南西の風が強く、海には出られませんでした。
月曜日にサバ釣りの餌用の冷凍イワシ60kgを購入しました。
大型の発泡スチロール製のストッカーに入れているので大丈夫だとは思いますが、アンチョビになってしまわないか、気が気ではありません。
(腐るととんでもない悪臭を放ちます)
餌用の冷凍庫を買わねば!
さて、今年の4月25日に「合同会社フラットアワー」を立ち上げ、3か月が過ぎました。
共同創業者の須崎くんが来島し、引越しなどが概ね片付いた4月18日から立ち上げの準備を始め、4月25日に法人登記が完了しました。
振り返ると、漁業、直販業を行う体制を整備し、他の事業の契約を取り、そういった「会社が当然行わなくてはならないこと」を完了させるのに集中した3か月でした。
まずは共同創業者の須崎くんにお礼を言いたいと思います。
会社設立に関わる事務的な手続きは彼がほぼ全て行ってくれました。(僕は彼が提示する選択肢の中から良いと思うものを選ぶぐらいでした)
各種保険や年金関係、会社の口座設立、クレジットカード取得、給料支給の手続き、HPの作成など。
一つ一つ初めてのことで、ただでさえ時間のかかる仕事でした。
ただ、まずは食い扶持を確保せねばならず、漁業をしながらの作業で、漁業後の疲れた体で行うにはハードなことの連続でした。
少人数でのスタートでは当然のことなのかもしれませんが、「彼がいなかったら、、、、、」と思うとゾッとします。
おそらく会社設立は棚上げし、個人事業主で漁業をしつつ、あっという間に3年ぐらい経っていたと思います。
体制が整ってきたので、これからは本業に集中していきましょう。
まだまだ先は長いですが、一歩一歩進んでいきましょう。
僕が無茶した時の火消しは今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
立ち上げたHP → 合同会社フラットアワー
Facebookも覗いてみてください。
次に漁船、軽トラを譲ってくださった漁師さん川口亮さん、細井尉佐義さん に感謝です。
志多留港にとまる第二海人丸と白鳥さん。
おかげで初期段階から大きな出費をすることなく、事業をスタートすることができました。
また、鮮度保持の仕方や必要な備品類、メンテナンスの方法なども教えていただきました。ありがとうございます。
できるだけ長く、丁寧に使っていきたいと思います。
伊奈、志多留、そして田ノ浜集落の皆様。いつもありがとうございます。
みなさんにご協力いただいているおかげで、日々楽しく、平穏な生活を送ることができています。
起業後まもなくの慌ただしい時期、生活環境が良いことがとても大きな支えになりました。
「地域活性化」というような大それたことはできないかもしれませんが、これからもみなさんがニヤリとするようなネタを提供していけたらと思います。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
そしてこの3か月、僕を支えてくれたのは本でした。
僕は周辺環境に流されやすい特性を持っているので、ゆったりとした田舎暮らしをしていると、無意識に気持ちがダレてしまいます。
「水産業のために!」というような強い気持ちで対馬に移住しましたが、その熱量が小さくなってしまわないように、様々な分野で起業された方々の本を読み、参考にしてきました。
特にこの3か月間、時間を見つけては開いた本を3つあげたいと思います。
起業の実務的な部分で参考にした本は別にたくさんありましたが、メンタリティの部分で支えてくれたメンターのような本です。
まずはアイディアとテクノロジーの力で、女性が輝く社会 を目指す経沢香保子さんのご著書です。
これKindleで現時点で99円なので、買って損はないです。
(著者コメント)
まだまだ挑戦中の身ですが、それでも二回目の起業をしたい、再び夢に向かって挑戦したいと思った私の「魂」のようなものを、今回、決意も込めて書かせていただきました。
この本が、起業を目指す方や、「自分が世の中に対して何かを成し遂げたい」と思っている方の勇気や刺激になれば幸いです。
amazonより
はい。勇気や刺激になりました。ありがとうございます。
起業時のタフな経験が赤裸々に書かれてあります。
起業前に購入した本で、その時には「起業ってそんなもんなのか〜」ぐらいに思って読んでいたのですが、起業後に読み返すと、同種の葛藤を僕が経験していたり(特に商品のプライシングなど)、より共感できる内容でした。
また、SNSの利用も戦略的に行っておられた印象で、僕たちのように離島にいて、お客様との物理的な距離が遠く、様々なリソースが枯渇しているスタートアップ時のSNSの使用も参考にさせてもらいました。
次に着物のオンラインショップをされている和田一郎さんのご著書。
このブログでも紹介させていただきました。
ちゃらんぽらんな新米漁師のブログ: 「僕が四十二歳で脱サラして、妻と始めた小さな起業の物語 」和田一郎著(ICHIROYA代表)
この本も起業前に購入した本ですが、起業後も何度も読み返しました。
やはり初めて着物が売れた時の感動のシーンは、僕たちが直販でお客様から注文があるたびに思い出します。
僕たちはこの本の11章ぐらいまで来ていると思いますが、これからも多くの困難があると思います。
一つ一つ乗り越えて、次の章を迎えていきたいと思います。
(おい、セロリ入りお好み焼き娘。そろそろこの本返してくれ)
最後に 医療業界で、これまでの常識を疑い、患者さん目線でビジネスとして病院を経営されている北原さんのご著書。
【目次】
1.日本を襲う「2030年問題」
2.善意では、社会は1ミリも動かない
3.ドミノの「最初の1枚」を倒す
4.「リバース・イノベーション」で社会を変える
終.「経世済民」のために働く
これまでの医療業界の常識がいかに今の、そしてこれから迎える時代に適合していないかがわかりやすく書かれています。
また、著者がこの医療業界の常識を疑い、具体的なアクションをビジネスとして起こしていき、変革を目指していることも門外漢の僕でも理解できました。
特に最終章の『「経世済民」のために働く』の中の『小さな「違和感」を見逃すな』の一節は響きます。
違和感の正体を突き詰める方法は、ひとつしかありません。それは「常識」を疑うことです。 〜中略〜 常識に疑いの目を向ければ、これまで見えてこなかったまったく新しい風景が目の前に現れるはずです。正しい情報を知り、自分の頭で物事を考え、自分だけの結論を導き出していく。さらにそこから一歩を踏み出し、なんらかのアクションを起こしていく。変わらない世の中を嘆くのではなく、自分の手で変えられる余地を探してください。不平不満をこぼすだけの評論家にならず、理想とプランを語る活動家になってください。自分の違和感を信じて、過去の常識に惑わされず、あたらしい常識を作る人間になりましょう。 あらゆるイノベーションの鍵は、あなたの「違和感」の中にあるのです。
僕が対象としている水産業 も多くの違和感が渦巻く業界です。
そしてその状況をそのままにしてきた結果、産業として衰退しているのが現状だと認識しています。
いよいよマズイ状況の中で、同時多発的に『ドミノの「最初の一枚」を倒そう』とする人たちが各地で出てきています。
僕たちも最初の一枚を倒す試みをしっかり行っていきたいと思います。
気づけば、3か月間、仕事を全くしなかった日は1日もありませんでした。
凪であれば必ず漁に行き、時化れば溜まったデスクワークや漁具作りを行いました。
数少ない休息は週に一度の銭湯です。
ゆっくりお湯に浸かった後、僕は炭酸飲料(ノンアルコール)を飲むのが楽しみなのですが、須崎くんは100円で10分ほど動くマッサージチェアにはまっています。
最近は200円で20分楽しんでいます。
会社の経営状態は彼が把握しているので、サバ釣りで儲かったら1時間ぐらいマッサージしているかもしれません。
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