「 珍味」と言われると、ついつい食べてみたくなってしまいます。
今日は珍味中の珍味。
漁師町の中で 消費され、あまり市場に出回らないスルメイカの「くちばし」の煮付けを紹介します。
以前このブログで取り上げた、日昇漁業さんの定置網漁。
冬の時期はスルメイカがよく獲れます。
スルメイカ漁の様子はこちら↓
ちゃらんぽらんな離島初心者のブログ: 最高のイカを消費者に届けたい!鮮度保持のための漁師さんの必殺技「くちばし抜き〆」を知っているか!
日昇漁業さんでは鮮度保持のために「くちばし抜き〆」を行っています。
床には引っこ抜かれた「くちばし」がたくさん。
多い時だと700箱ほど出荷されているようで、1箱20匹と考えると14000匹分のくちばしが出ることになります。
ある時、ふと疑問に思って、
「これは食べられないのですか?」
と、伺ったところ、
「めちゃくちゃうまいよ!今度食べさせてあげようか??」
と、日昇漁業さんでもお仕事をされている方が食べさせてくれることになりました。
その口約束をしたまま、僕は盲腸の入院ロードに入ってしまい、一月ほど話が流れてしまっていました。
僕が退院し、対馬に戻ってきたタイミングで、
「くちばし作ったよ!」
と連絡を下さったので、受け取りに行ってきました。
これです。
くちばしの煮付け!
今学生くんを受け入れているので、彼の分も含め少し多めにいただけたらと思ってましたが、まさかこんなに!
お皿に入れてみました。
なんとなくアサリの佃煮に似ています。
学生くんと食べたのですが。。。。
止まりませんでした。
アンストッパブル。
くちばしには硬い顎(上顎と下顎)が入っていて、そこはとても硬いので口の中で慎重に取り除きながら身を食べる必要があります。
上顎と下顎の先端はかなり鋭いので、勢いに任せてガリっと噛むと口の中をケガしてしまいます。
なので、一つ一つゆっくり食べることになり、すると、「またひとつ」、「またひとつ」と止まらない 笑
たくさん頂いたので、いつもお世話になっているお隣さんに少しおすそ分け。
すると、「懐かしいな〜。自分が学生の時はお弁当によく入っていたな〜」と喜んでくれました。
見た目といい、味といい、アサリの佃煮に似ていて、必然的に用途も似ていた模様。
味はアサリの佃煮よりもプリっとした感じで、弾力があり、個人的にはこっちの方が好み。
昨日は七輪で焼いてみました。
僕がお風呂に入っている間に、学生くんが一つ一つくちばしの顎をとって 串に刺してくれました。
こうしてみると、鳥皮みたい 笑
軽く焼き目がついたところで熱々をいただきます。
ご飯もお酒もすすむすすむ。これはヤバイです。
1日の摂取量をしっかりと制限しないと、イカんことになりそう。
まだたくさんあるので、これから合流する学生やブルーツーリズムのお客様にも食べてもらえたらと思います。
これは商品化したいですね〜。
東京の料亭などで、くちばしがお通しで2、3個出てきたら、「お、この店は期待できる!」って僕なら思いますね。
美味しくてたくさん食べたいけど、顎を取り除きながら食べないといけないので、食べるスピードが遅くなるところがミソですね。
次の料理への期待をますますあげてくれます。
今回は醤油ベースで煮付けたものをいただきましたが、薄塩で焼いたり、天ぷらなんかも美味しそう。
中村さん、ありがとうございました!!
昨日、はてなブックマークで話題になっていた記事。
「白ご飯」に一番合うオカズを決める「白メシ王決定戦」をやってみた - それ どこで買ったの?
イカのオカズでは一夜干しがエントリーしていますが、
「イカの一夜干しもあるんだけど、食べる前からわかる。それは合わないと思う。」
といきなり戦線離脱。
記事の最後の方に、
みなさんも「これぞ!」というご飯に合う一品があるなら、ぜひ教えちくりぃ~~~!
とのことなので、僕はこのスルメイカの「くちばし」を推したいと思います。
ヨッピーさんにこのメッセージが届くといいな。
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