2012年6月11日月曜日

航海下船先パラオでGTフィッシング

これまで白鳳丸ウナギ航海に乗ると,寄港先は国内か,グアムだったのだが,

今回初めてパラオ寄港になった.

 

パラオは日本のほぼ真南,北緯7度にある島国.

パラオ地図

 

2002年の航海でも白鳳丸はパラオに入港していて,当時乗船していた研究者から聞く話によると,

グアムより圧倒的に海がきれい

との前評判だったのでとても楽しみにしていた.

 

今回は,

6/1にパラオ入港で,6/4に帰国という日程で,その間は自由時間となっていた.

 

パラオは釣り人憧れの魚ジャイアントトレバリー(GT)がたくさん生息していて,

世界でも有数のGTフィッシングのポイントとして知られている.

 

そのことは知っていたのだが,学会などがあって,準備できないと思い,釣りは断念していた.

 

しかし,そこに神が舞い降りた.

 

白鳳丸乗船者の一人,I研のO村さんが,

「GT船,貸切でチャーターしたんやけど,どうっすか?」

と声をかけてくれたのだ.

 

話を聞くと,船のチャーター代は定額なので,

複数人で釣りをしたほうが一人あたりの乗船代が安くなるとのこと.

 

そこで,釣り好きの俺と9大のK根君が誘われた訳.

まあ,行かないという選択肢はない.

 

ってか,さすがO村さん!

 

ということで,6/2にGT船に乗ってきました.

 

一日船を貸切で500ドル.

当日のお昼ご飯,飲み物,釣りタックル料もこの500ドルに含まれている.

プラスで,コロールから遠いポイントに行くと追加料金がかかる.

また,ルアーをロストすると一個につき20ドルぐらいする.

 

前日の6/1に釣り場の打ち合わせをした.

ガイドをしてくれるのは,パラオでレストランも経営している坂入さん.

コロール周辺は釣りのライセンス料金が高くなったらしく,

それを払うくらいならライセンス料のいらないペリリュー島に行った方がガス代の追加料金はあるが,

GTにあえる確率も高くなるし,お得と坂入さんに勧められた.

 

まあ,こういうときは現地に詳しい人に従っておくに限る.

当日はペリリュー島のリーフ沿いに船を流して釣ることになった.

 

3人でいったので,トータル一人220ドルほど.

もっと人数を増やせば一人当たりの値段は安くなるが,

船の大きさを考えると,ストレスなくキャスティングできる人数は3人が限度かなというかんじ.

 

当日は白鳳丸が停泊しているコロール港に船で来てくれて,

そこでピックアップしてくれ,釣りが終わればそこに降ろしてくれたので,本当に楽だった.

 

めざすはパラオの南部,GT天国ペリリュー島.

 

 

出船!

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とんでもなく透明度の高いきれいな海に見とれながらポイントを目指す.

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移動中に坂入さんが俺ら3人のタックル準備までやってくれる.

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ちょっとクーラー小さいんちゃいます〜??

俺のGT入らへんのちゃうん!!

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GT釣りは,ポッパーという水面に浮くタイプのルアーを使う.

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かなりでかくて,重さも120gぐらいある.

 

ルアーの頭の部分がカップのようになっているので,

竿を大きくしゃくると写真のように水面に水しぶきが立ち,多分GTには弱った魚のように見えるんだと思う.

 

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思いっきりキャストし,竿をしゃくる.

この動作を永遠と繰り返す.

 

ルアーを食ってくる魚がでかいので,タックルもそこそこゴツく,けっこう疲れる.

 

午前中は潮が悪いのか,ポイントが悪いのか,はたまた釣り人が悪いのか,あまりあたりがない.

 

昼食の前に一度GTらしき魚がルアーを食いに水面を割ったが,

食うタイミングの直前にルアーをシャクってしまったためミスバイトとなった.

 

午後一時ごろ潮どまりになったので,昼食タイム.

やはり潮が動いていない間は如実にGTの活性が下がるらしい.

 

午後からの下げ潮に勝負をかけるべく,ハンバーガー一個とお弁当を平らげた.

 

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ちなみに,炎天下の中で一日キャストをするので,かなりこまめに水分補給をしないといけないが,

この船では十分な量の飲み物を準備してくれているので安心.

 

ポイント移動などの時間にこまめに補給.

 

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午後はペリリュー島の西側のリーフ沿いを探る.

 

すると午後始まって数投したところで海面を割って,何かが食った!

その瞬間ロッドにすごい重量感が!

しかし,すぐにばれてしまった.

 

俺は揺れる船の上で体制を立て直すのに必死で,リールを巻くことを怠ってしまった.

 

坂入さん曰く,

最初はとにかくリールを巻いて,常にテンションがかかった状態を保つ必要.

とのこと.

ほかのことは二の次.

 

なるほどなるほど.

次来るであろうチャンスのためにイメージしながら数投...

するとまた海面を割って何かが食ってきた!!

 

坂入さんのアドバイス通りがむしゃらに巻く.

そしてテンションがちゃんとかかった状態で合わせを入れた!

 

数回の突っ込みをかわし,あがってきたのは....

 

 

 

あ.......

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あ〜.......サメちゃん.....

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そのままあげると危ないので,専用バットでペシペシしてからランディング.

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外道ながら,とりあえずGet!!!

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この一匹でやり取りのコツをつかんだような気がしたので,気分よく釣り再開.

が,直後の一投でなんと,また何かが食ってきた!!

 

食った瞬間,「しまった!」と思った.

さっきのサメのファイトでかなり握力を使っていて,まだ回復していなかった.

腕に力が入らない 笑

 

とにかくロッドを固定しようとか要らぬことを考えてしまい,

坂入さんに言われた「とにかくリールを巻く」を実行できなかった.

そしてあえなくバラし....悔やまれる.....

 

今度はこの反省を生かし,十分に休憩をとって,体力が回復してから再開.

このころからいい具合に力みが抜け,午前中よりもルアーを投げる飛距離があがるようになってきた.

GTはとても警戒心の強い魚なので,遠くへ投げられるかどうかが釣果を大きく左右するらしい.

 

海底の珊瑚で白く見える場所と水深が深くなっている青い場所の境をめがけてキャスト.

竿をしゃくりボコボコと水しぶきを立たせてルアーをアピール.

 

するとルアーの少し後ろの海水が一瞬盛り上がった.

 

ん?と思って,もう一度しゃくると,その瞬間に水しぶきが!

GTがルアーを食った!

 

とにかくひたすらルアーを巻き続け,1分程度のファイトでランディング!

 

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6kgのGT,Get!!!!!

 

体高があるので同サイズの他の魚より引きが強かった.

 

いやしかし,6kgはパラオではまだまだ子供.

数十キロサイズまでは出るらしい...

 

多分さっきのもたもたした釣り方では10kgぐらいまでしかあげることができなかっただろう.

そういう意味では,初GTとしては6kgはちょうどよかったように思う.

 

その後,O村さんに俺のよりも一回りは大きそうなGTがかかるも,

ラインが根に擦れてしまいラインブレイク.

ああ.....

 

その後も何度かO村さんにヒットするも一瞬でばれてしまう..

なかなか釣れなくて,奥が深い.

たくさんの釣り人がGT釣りにハマる理由がわかったような気がした.

 

午後3時過ぎに納竿.

白鳳丸の待つコロール港に向かった.

 

 

O村さん,誘っていただきありがとうございました!

おかげでとても貴重な楽しい経験をすることができました!

また長崎にきてください.五島いきましょ〜

 

坂入さん,一日ガイドをしていただきありがとうございました.

すっかりGT釣りにハマってしまったので,今度は10kg,20kg釣りにまたパラオに行きたいと思います.

 

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2 件のコメント:

  1. なかなかに楽しく読み応えのある記事だった。確かにGTは興味深く奥深い釣りだったね。同時に悔しい記憶もよみがえってきた。。。byO村

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  2. O村さん,コメントありがとうございます!

    五島案内します!
    ヒラスズキ,尺キス,アオリイカ
    行きましょう!

    もちろんGTもまた行きたいですね〜♪

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