研究者の人生はアブストラクトとして数秒で消費される運命にある.
このフレーズは,
の冒頭で書かれている.
(この本を紹介したブログ記事はこちら)
筆者はこのことを悲観的にとらえているのではなくて,
タイトル,アブストラクトの重要性を指摘している.
(筆者は研究者の英語術でアブストラクトの書き方を説明している)
論文を執筆して投稿するということは多大な努力量を要するので,
この文言はなんともショッキングであるが,
自分が論文を読む時を考えると事実だということに気づく.
自分の研究を専門領域で認知してもらう理想的な展開は,
キーワード検索で自分の論文をヒットしてもらう
タイトル,アブストラクトを見て興味を持ってもらう
内容を流し読みしてもらう(場合によっては精読)
論文を引用してもらう
ことだと思う.
だから,論文の看板であるタイトルやアブストラクト,キーワードには細心の注意をはらう必要がある.
今書いている論文のアブストラクトがどうもしっくりこないのだが,
もうこれでいいかと諦めかけてしまっていたので,
自分に喝をいれるべくもう一度この本を読み返した.
もっとよい文章があるはず.
もう少し時間をかけてよいアブストにしよう.
ちなみに論文のキーワードの選び方については,
英文校正サービスenagoのこの記事も参考になる.
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