2016年12月2日金曜日

研究コーディネート3連発

11月は研究コーディネートが3つありました。

 すべて無事任務を果たせたのでホッとしております。

 

いい研究データが取れているといいのですが。

こちらは研究者の皆さんに頑張っていただけたらと思います。

 

西海区水産研究所サバ類行動調査

ポスター

 

10月31日、11月1日に約30匹のマサバ、ゴマサバを漁獲し、記録計をつけて放流しました。

Facebookで投稿したら多くの方にシェアしていただきました。

 

ゴマサバに記録計をつける様子

装着風景2

麻酔で寝かせているのでおとなしくしています。

 

記録計をつけたサバが再度漁獲されればデータを回収することができます。

獲れるのを祈るばかり。

 

これまでマサバやゴマサバの回遊経路は、漁獲場所の移動によって推定されてきましたが、このデータが取れれば実測データとして解釈できます。

また、高頻度にデータを取っているので、1日の中でサバがどのように行動しているか、例えば昼と夜の違いなどを解明することができるかもしれません。

 

調査に協力いただいた志多留の漁師さんに感謝です。

 

東京大学大気海洋研究所係留系観測

3つの研究の中で最も過酷でした笑

 

爆風の中での作業。

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6月末に対馬の最南端、豆酘(”つつ"と読みます)の定置網漁師さんの協力を得て、定置網に水温や塩分、流れのデータ、クロロフィル量を計測できる測器を設置させていただきました。

この測器は30分に1度の間隔でデータを測定します。

測器のバッテリーがそろそろ切れるというタイミングで11月10日にそれらの測器を回収し、新しいものに入れ替えてきました。

このような調査を繰り返すことで、30分間隔のこの場所の長期間のデータセットを得ることができます。

 

定置網に入る魚の種類や量の変化と測器で得られた物理データとの対応など、とても興味深いです。

漁師さんにも結果を示しながら、彼らの経験値と科学の照合を行っていけたらと考えています。

 

僕や須崎くんもこのような係留系観測を研究者時代行っていたので(須崎くんはこのデータの解析を行い学位を取得してます)、 懐かしく思いながらの作業でした。

 

測器を持って帰ってきて掃除する須崎くん

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腰にくるようです。

 

 

調査の帰り、冷えた体に温かなご飯を流し込むべく立ち寄ったお店。

もちろん須崎くんは大盛りです。(僕も大盛りを頼むぐらい調査は過酷でした笑)

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ご飯の大盛りぶりに思わず笑みがこぼれる須崎くん。

写真はありませんが、僕の大盛りは少し多い程度でした。 

 

彼はダイエットの機会を逸しました。

 

 

東京大学大気海洋研究所クロマグロの体温生理の研究

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最後にクロマグロの体温生理に関する研究のコーディネートを行いました。

 大学院時代、大変お世話になった北川さんの研究グループの研究です。

 

 

クロマグロは他のほとんどの魚類と異なり、体温を持ちます。

水温に比べて数度体温が高い。

 

北川さんの本に詳しく書いています。ぜひ読んでみてください。

 
 
 
 
 
僕も知識としては知っていましたが、実際に測っているところは初めて見ました。
確かに体温が高い。
そして部位によっても温度が微妙に違います。おもしろい。
 

 

お昼ご飯は調査協力いただいた漁師さんのご自宅で刺身や煮付け、お吸い物をいただきました。

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海外でも日本食を食べる機会が増えてきているようで、海外の研究者も「美味しい」と言って煮付けを召し上がっていました。

 

 

みなさん本当にありがとうございます!

 

 

おまけ

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友人が釣りしに来てくれました。

立派なウッカリカサゴ。

 

寒くなって鍋のシーズン到来です。

このカサゴ、アラからしっかり出汁が出ます。身はそのまま鍋に入れてもいいし、薄造りにしてしゃぶしゃぶでポン酢で食べるとめちゃ美味です!

 

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冬の対馬は寒いし時化る事も多いので、観光に不向きな時期かもしれませんが、時化たら時化たで楽しめるところもあります。

ぜひ遊びに来てください!

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