この一年はこれまで生きてきた31年の人生の中で一番大きな変化があった一年だった。
「海洋や水産の研究の世界を出て、漁業の現場で水産業を盛り上げるような活動をしたい」
という思いで九州の何箇所かの地方を回った。
ちょうど去年の今頃、それらの候補地の中から対馬に行くことに決めた。
この一年は一言で言うと「与えられるものに支えられた一年」だった。
長崎から対馬への引越しやその後の住環境に関しては窓口になってくれた市役所の方や会社の方々が手配してくれて、とてもスムーズにいった。
(地方移住で結構ここのハードルが高いことを後で知ったのだが、それから考えると奇跡的なことのように思える)
僕に仕事を与えてくれたので、今年度は食いっぱぐれる心配はなかった。
漁師さんも皆、何の見返りもなく、惜しげもなく、漁に連れて行ってくれて、漁法や鮮度維持の方法など教えてくれた。
近所の方々は一様に優しく、温かに迎え入れてくれ、平穏な日々を過ごすことができた。
かなりの頻度で、「こんなん絶対食べきられへんやん」っていう量のおすそ分けをいただいた。
僕のナリワイのスタートを応援しようと、全国から友人知人が遊びに来てくれた。
一方で、僕はこの一年何を与えることができただろうか。
せいぜい、BBQで大量の野菜と大きな肉塊をせっせと焼いていたぐらいだろう。
対馬の生活に順応するので精一杯だった部分もあるが、あまりに与えられたことに対して与えたことが少ない一年だった。
今年は本来の目的に向かって邁進して少しでも与えられる部分を増やしていきたい。
引き続き対馬で踏ん張っていきますので、よろしくお願いいたします。
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