2012年12月27日木曜日

被験者Zの体重変動とその要因

体重記録データが100を超えたので記念投稿.

 

<イントロダクション>

 

被験者Z(同定は行っていないがおそらくHomo sapiens)の体重時系列データを見ると,

1984年には約3000gだった体重は1997年に30kg,2000年に60kgに達した.

以降,2010年ごろまでの10年間,体重は多少の変動はあるものの,概ね62-64kgの間で推移した.

しかし,2010年1月からの2年間を調べると,有意な体重増加トレンドが検出され,

'00年代とは明らかに異なる変動をしている事が既に分かっている.

 

2000年以降を見てみると,被験者Zは2002-2004年にかけて,著しくカロリーを消費する活動を毎日行っていたが,

その期間以外はサッカーやフットサル,スポーツジムに行くなど,一定の消費カロリー量/日を保っている.

 

また,摂取カロリー時系列をみても,

飲酒やそれに伴う高カロリーな料理の摂取による過剰なカロリー摂取がスパイク状に現れているが,

基本的に2000年以降,同レベルで水位していると考えてよい.

 

にも関わらず,ここ2年で有意な体重増加が認められる事から,被験者Zの体内で何かしらのシフトがおき,

体重とカロリーとの関係に変化があった可能性がある.

そこで,本報告では,被験者Zの体重変動とその要因を明らかにするために,

ここ3ヶ月間の詳細な体重変動を調査した.

 

<資料と方法>

 

被験者Zに協力を依頼し,体重を測定してもらった.

精度や確度の違う複数の機器で測定すると,補正が大変なので,

Covia社のWifi Body Scaleを1台,被験者に配布し,その体重計でのみ計測を行った.

 

この体重計は,のるだけで体重データをクラウド上に送信するため,データの蓄積を簡略化することができる.

詳細は以下のブログで.

 

ちゃらんぽらんな研究員のブログ: 体重計測を習慣化した

 

 

 

 

 

計測期間は2012年10月3日から2012年12月27日までで,

計測間隔は原則1日1回行った.

食事や衣類着用などの条件による体重変動の影響をなくすため,

起床するやいなや,パジャマを脱ぎ,下着のみの状態となって計測を行った.

11月後半に10日間,12月前半に5日間出張があったため,

その期間は欠測とした.

 

Zは計測期間中,写真やテキストによる食事記録をつけているため,

それらの情報と体重変化との対応を調べた. 

 

<結果と考察>

 

IMG 0879

図1.被験者Zの体重時系列.縦軸は1目盛り1kg.

 

図1を見ると,大きな経日変化を伴い,計測期間全体としては減少トレンドが見て取れ,

被験者Zは典型的なダイエット成功群にカテゴライズされることがわかった.

 

細かく見てみると,1日で数百グラムから1kg程度の体重変動は普通に起こっていることが分かる.

このことから,昨日に比べて今日体重が増えた,減ったと一喜一憂することにはあまり意味がないと考えられる.

計測間隔が1日であるため,1日よりも細かな時間スケールの体重変動については議論できないが,

1日の中での体重変動は食事によって引き起こされているらしい.(Zとのpersonal communication)

 

とはいえ,Zの食事記録と翌日の体重とを対応してみると,

飲酒付き外食の翌日はほぼ例外なく体重が増加していた.

特に11月後半にZはハワイに旅行に行っており,

連日連夜,以下のようなハイカロリー料理を食べつつ,ハワイの地ビールを摂取していたため,

帰国後の体重測定では2.2kgの体重増加となった.

 

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スパムオムスビ

 

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ロコモコ

 

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エッグベネディクト

 

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.....

 

被験者Zの体重は飲酒や飲酒付き外食により増加しやすいことが分かったため,

減量や体重の維持のためには,連日の飲酒は禁物である.

連日の忘年会の中一日の休肝日を,自宅でベルギービール飲酒で埋めるなど,もっての他である.

 

ハワイ旅行での体重増加の後,10日ほどで体重は元のオーダーに戻った.

この10日間の摂取(消費)カロリーは,Zの日本における平均摂取(消費)カロリーと同レベルであった.

にもかかわらず,体重が元の水準に減った事から,基礎代謝を高く維持しておけば,

短期的体重増加は,増加にかかったのと同じぐらいの期間で自然ともとに戻るのかもしれない.

 

Zの体重時系列は計測期間全体をみると,減少トレンドが認められる.

このトレンドについて,Zは特に思い当たる節がないと言う.

 

しかし,計測開始の前後で生活スタイルを見てみると,

 

•ラーメンの替え玉がおにぎりに変わっている.

•外食が自炊に置き換わる.

•トマトジュースを飲む頻度があがっている.

•ジムの入っているショッピングモールはエスカレーターではなく階段を使うようになった.

などの変化がみられる.

体重測定を習慣化することによって,無意識にこのような生活変化が起こり,

中長期的にみると,このようなカロリーのインプットやアウトプットの小さな変化が体重減少に影響している可能性もある.

さらに計測を継続し,これらの課題を明らかにしていきたい.

 

<おわりに>

 

ここ一週間ぐらい,また体重が増加傾向にある.

明らかに連日連夜の忘年会のせいである.

正月休みは暴飲暴食必至なので,今日,明日あたりはおとなしくしておくのが好ましいが.

さて,どうなることやら.

 

 

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