今日は5時半,雨の音で目が覚めた.
日本各地で(特に九州,西日本)雨による被害が出ていて,
先週ぐらいからは東京でもゲリラ豪雨がちょいちょいある.
野菜が高騰しているのも,各地の天候不順が原因.
どうも,局所的な現象ではないんじゃないかと思って,
久々に南方振動指数(Southern Oscillation Index:SOI)を見てみた.
南方振動指数はエルニーニョの指標で,太平洋上を吹く貿易風の強弱を表している.
気象庁によると,この指標を見ることで,日本の気候の傾向が大体分かるらしい.
どうやら南方振動指数値(折れ線グラフのb)はここ数年のラニーニャ傾向の正の値から,
エルニーニョを示す負の値に移行しているように見える.
気象庁も今年の夏はエルニーニョ傾向にあり,
冬にかけてこの傾向が持続するとの予測を出している.
ではエルニーニョになると日本の気候はどうなるのか.
全国的に平均気温が低めで,降水量が多く,日照時間が少なめになる傾向にあるらしい.
この傾向は冒頭の記述と整合しているように思える.
で,感覚的にはどうかな〜,と思ったがどうもしっくりこない.
よくよく考えてみたら,
この時期はいつもウナギ航海で,まさにエルニーニョの影響をもろに受ける西太平洋の洋上にいるので,
ここ4年間ぐらい日本の夏をフルでは経験していないことに気付いた.
それで,今気づいたんだけど,
今年のウナギ航海では非常に雨が少なかった.
今年は5-6月と,いつもより1月ほど早い時期に航海があったので,
この相対的な違いが季節によるものである可能性もあるが,とにかく雨が少なかった.
例年なら観測中に何度もスコールに当たったが,今年はデッキを程よく濡らす程度の雨しか降らなかった.
エルニーニョ時には,
東風(東から西に向けて吹く風)である貿易風が弱くなるので,西に吹きためられた暖かい海水が中央太平洋に移動する.
そのため,西太平洋では通常よりも表層水温が低くなり,大気への水蒸気蒸発量が減少するので,結果小雨になる.
完全な後付けだけど,エルニーニョ傾向は数ヶ月前からあったのかな〜.
もう少し日本の気候を見守ってみたいと思いました.
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