数日前に,AORI_FCの後輩K田君のブログで
というエントリーが書かれていた.
彼のブログは基本的に主要ジャーナルの新着論文レビューなので,
「あれ?いつもと違う!」と,楽しく読ませてもらった.
実は,彼がどのように論文を読んでいるのか,とても興味を持っていた.
というのも,彼はAORI_FCの練習の出席率も高いし,
「今から飲まへん?」と急に飲み会に誘ってもほとんど断られた記憶がない.
また,彼の話の終着点は決まってお下劣なので,
サッカーをし,飲み会を断らず,その他の大半の時間はしょーもない事を考えているような彼が,
どのような方法で論文を読んで,要約を書き続けているのか,興味があった.
で,クラウドサービスを駆使して論文を整理していることがわかった.
ただ,使うサービスが多く,初心者もしくは怠け者には敷居が高いような気がしたので,
論文の整理,管理に関して,俺がここ1年ほど続けられている方法を紹介したい.
この方法を導入するには,
1.Macユーザーである事(Macのアプリを使用するため),
2.Dropboxを利用し,論文PDF用に容量をそこそこ割り当てられる事,
3.MacアプリYep2300円をインストールする事,
が条件.
2.に関して,
俺は現在論文PDFを300本ちょいDropboxの「論文」フォルダに入れているが,それで1GBぐらい.
2GB割り当てられれば,たいていの人は大丈夫なのでは??
Dropboxの無料アカウントでのスタート時容量は2GBだが,いろいろな技で容量を増やせる.
増やし方に関しては以下のサイトを参照.
Dropboxの容量を無料で増やそう!最大19.75GB追加できます!(2012年度版)
俺は,「友達に紹介」と「Camera Upload機能」を使って,12.5GBまで増やしている.
3.に関して,
2000円オーバーの高価なアプリだけど,俺は買う価値があったと思っている.
記憶が曖昧だが,俺はディスカウントされている時期に1000円台で購入したような...
俺の使い方は,
Dropbox内に「論文」フォルダを作って,
その中にネットでダウンロードしたり,紙媒体をスキャンした論文PDFを突っ込む.
その時,論文PDFのファイルネームは
Zenimoto2011.pdf
のように,主著名+発行年というように統一している.
Yepは,iTunesでアルバムを管理するように,
視覚的にMac内の書類ファイル全般(PDF,Word,Pagesのファイル)を管理できるアプリ.
Yepを立ち上げて,Dropbox内の「論文」フォルダを指定すると,
その中に入っている論文PDFが下のスクリーンショットのように表示される.
この閲覧のしやすさがYepの気に入っているところの一つ.
表示されるPDFの大きさも右下のクロスフェーダーで調節できる.
また,タグ付けをして論文を管理できるのところも非常に便利.
紙媒体で論文を管理していた時,キーワードごとに入れ物を作って収納していた.
例えば,「ウナギ」とか「気候変動」とかの入れ物に論文を入れていた.
しかし,「気候変動」に関連した「ウナギ」の論文が出てくると,とたんにこのやり方は破綻する.
電子ファイルであれば,タグをつける事で解決できる.
「ウナギ」,「気候変動」 といったタグを用意して,この論文に2つのタグをつけておけばいい.
Yepはこのタグ付けの機能も使いやすいと思う.
一度登録しておいたタグは,文字を打ち込むと候補として表示されるので,2回目以降の入力が簡単にできる.
また,複数の論文PDFを選択しておき,それらの論文に一度に同じタグを付ける事も簡単にできる.
最初はこのタグ付けが面白くて,細分化したタグを用意していたが,
それはそれで使い勝手が悪かったので,現在は9個と,かなり少なくしている.
また右上の検索窓にワードを入力すれば,「論文」フォルダ内で検索をかけて,
そのワードが存在する論文PDFを表示してくれる.
基本的にはこれだけ.
EndnoteやMendelayも使った事はあるが,
ちょっと多機能すぎて,機能を覚えるのにすごく時間がかかりそうで最近はあまり使っていない.
また,俺は電子書籍のPDFも管理したかったこともあり,MendelayからYepに乗り換えた.
ただ,YepではReferenceを作成することは出来ないので,その時だけはMendelayを使っている.
電子書籍も,Dropboxに「書籍」フォルダにPDFを入れてYepで閲覧,管理している.
論文PDFにしても,電子書籍のPDFにしても,Dropboxを利用して,クラウドに入れているので,
研究室のMacBookProでも,家のMacBookAirでも,
Yepを立ち上げれば同じ環境として,閲覧,管理できる(タグやメモもちゃんと反映される).
これも便利.
ということで,
既に自分なりの論文管理方法を確立している人にとっては,「へ?これだけ?」
ってぐらい,どうってことない方法ではあるが,
まだ論文管理方法に迷っている人は,簡単で,わかりやすいと思うので,個人的におすすめ.
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