先週金曜日に査読の結果をエディタに送った.
初めてという事で,期限一杯を使って,査読した.
コメントを書くのにとても苦労した.
初めてということもさることながら,論文自体がかなりひどかったので,
アクセプトかリジェクトか,立ち位置を決めないまま,あーでもない,こーでもないとコメントを作成していた.
内心は,「こんなもんはあかん!」と突っぱねたいところだったが,
初めての査読で,いきなりリジェクトを突きつけるのは躊躇われた...
どうしたものかと思いながら,以下のサイトを見つけて,突破口が見えた.
ふむふむ.
俺が査読した論文はこのサイトでいう「門前払い系」ではないにしても,
相当な改善が必要なものだった.
だから,このサイトにあるように,
内容を理解した事を示すために論文全体の要約をはじめに記し,メジャーコメントを5個つけた.
それをクリアーしないとI cannot acceptです.という感じで書いた.
俺が初めての査読でこのような強気な態度に出たのには一つ理由があって,
今回査読依頼を受けたジャーナルは,俺が共著となっていた論文がリジェクトされたところだった.
そのリジェクトされた論文と今回査読した論文は手法こそ違えど,目的は近かったので,
リジェクトされた論文よりも明らかに手法が微妙で結果も微妙な査読論文にポジティブな意見を付ける気がしなかったからだ.
いやしかし,学生の日本語文章の添削でもやっとなのに,英語の論文を査読するとなると膨大な時間を使ったわけで,
まだまだ自分の力不足を実感した.
評価「される」側としては博士論文や投稿論文執筆を通して,ある程度力がついてきてはいるが,
評価「する」側の力が完全に不足している.
これからもよっぽどのことがなければ査読依頼を受け,評価「する」力をつけていきたいと思う.
そういえば,査読コメントを出したら,エディタから,
We will let you know later about the fate of the manuscript.
と返信があった.
「fate」ってこういう感じで使うんやって勉強になった.
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