先日、こんなインタビュー記事を「another life」というwebサイトに載せていただきました。
another lifeの中で「国境離島特集」が組まれることになって、「国境離島・対馬で誰にインタビューしようか」となった時に僕に話が来たようです。
予想を超えて反響があって嬉しいのですが、まだ何者でもないので、淡々と本業に集中したいと思っています。
今回予想外だったのは、
「あ、そういう考えで移住・転職したんやね。やっと理解できたわ」
という反応がとても多かったことです。
これまでは、思いの断片をネット上で発信しては肩透かしを食らうような感覚だったので、今回はクリーンヒットという感じでうれしかったです。
(自分で伝える能力が欠如している部分は要反省 笑)
また、あっち行ったり、こっち行ったりする僕の話をうまくまとめてくださったインタビュアーの島田さん、上田さん、ありがとうございました。
実は対馬に来てからは毎年、自分で管理しているメディア以外にも思いを書いています。
ただ、この時には市の委託業務をメインで行っていました。
「SNSなどで僕が発信する日常」と「僕がこれらの記事で語っていること」の間にギャップがあって、なかなか皆さんに共感してもらうことができなかったのかなと思います。
ようやく、研究院時代に練った事業プランに、実際の行動が追いついてきたという感じです。
僕が移住するに際して考えたのは3つの領域がオーバーラップする領域を見つけることでした。
(先日長崎大で使ったスライド)
僕は水産や海洋の研究をしていたので、社会的意義と自分らしさがかぶる部分というのは容易に見つけられました。
ではどうやってその領域の事柄を実践していくのかと考えました。
今の日本の漁業の状況を考えれば、改善するためには相当に時間がかかりそうだということはわかりました。
自分の生きているうちに漁業の環境が改善するかわからない。そういう時間スケールです。
なので、活動に伴い必要なお金についても、活動の中で収益を産めるようにしておかないと長期的に取り組めない。
そういう考えで、収益性についても真剣に考えました。
学生、大学院、研究員と一度もビジネスを経験せずに来ていたので、この点は本当にできるのか不安でしたが、本を読んだり、社会に出ている同期や先輩に聞きながら取り組みました。
水産業にかかわらず、地方創生に関わる問題は、今までの社会の構造を継続する中ではなかなか変えていけないんじゃないかと思っています。
構造そのものを疑ってかかる。そこに変化を求めていく。そういうアプローチが必要な分野が多いです。
その変化というのは数年スケールの大きな予算や労力で解決できるものではなくて、地道で面倒くさいことを小規模でも続けていくことが大切なんじゃないかと思います。(いろいろなソーシャルビジネスの本を読んだのですが、どの分野でも地道な活動が大きな変化に繋がっています)
思いが少しずつ伝わり、応援してくれる人が出てきてくれているので、さらに複数の事業が連関して、シナジーを産めるように仕事と向き合っていきたいと思います。
また同じ思いで行動している人が全国にいることが分かったので、その方々とも連携しながら、少しでも明るい水産業の未来を創っていけたらと思っています。
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