2017年8月1日火曜日

水産「学」と水産「業」の距離をもっと近くしたい!水産・海洋研究若手交流会@長大水産で講演してきました〜

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先日、母校、長崎大学水産学部に講演しに行ってまいりました。

 

講演では、なぜ僕が研究から漁業現場に移ったのかや移住の準備、会社立ち上げから直販事業の概要の説明までを行いました。

25分の持ち時間だったので、しっかりと説明できないところもありましたが、皆さん興味を持って聞いてくれて嬉しかったです。

 

最初のスライドを見てもらえば分かりますが、日本が漁獲を減らす一方で、世界では漁業は成長産業です。

日本の海は本当にポテンシャルが高いのでしっかりとしたルールのもとに漁業資源を管理すれば、復活させることができると信じています。

僕は研究を離れたので、ルール作りそのものには直接的に関与できませんが、例えばルールが変更されるとなった時に現場で生じる混乱を小さくすることに寄与できるかもしれません。(現在資源管理がうまくいっている国もルールの変更に伴い現場の混乱はかなり起きたようです)

 

また、ここ1年間がむしゃらに直販業をしてみて感じたのは、消費者の多様なニーズに既存の水産業がこたえられていないということです。

業界によって性質は異なるかもしれませんが、社会の変化の中で、消費者ニーズが変わっていき、その要請を受ける形で業界にイノベーションが起きたり、逆にまだ見ぬ消費者ニーズを予見してイノベーションが起きて、それに消費者がついていく業界もあります。

水産業では現時点では、消費者ニーズが多様になってきているにもかかわらず、業界がそれについていけていない。

特に飲食店のニーズにこたえられていないという印象です。

だからこそビジネスとしてチャンスがあるし、実際いろいろな企業が出てきています。

これはとてもいいことだと思っています。

持続可能な漁業の重要性を商品と一緒に消費者に広めていくことは、資源管理のルール作りと同様、大切だからです。

 

 

「魚を釣り上げた時から調理がスタートしているので、銭本さん(漁師さん)から購入できて嬉しい」

一番こだわりの強い飲食店さんから言われた言葉です。

梱包の仕方までいろいろ指示されるのですが、こちらも引き出しが多くなって嬉しく思っています。

ほぼ同様のニュアンスの言葉は他のお店からも聞かれます。

こういうお店の人にとっては、既存物流で流通して魚屋さんに並ぶ魚ではニーズを満たせないでしょう。

このようなニーズの掘り起こしをすることも僕のミッションなのかなと最近では感じるようになってきています。

 

 

というようなことを簡単に話したのが今回の講演でした 笑

本当はもっと商売上のエピソードとかを入れたかったのですが、技量不足で厳しかったです。

またの機会に。

 

 

何年ぶりかな。水産学部の大講義室で行われました。

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我らが征矢野さんが 挨拶をしてくださいました。

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そのあと河端さんから趣旨説明。

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誰にとってどういう意義があるか、どういう思いで企画したかが簡潔にわかって、最高の導入でした。 

 

 

で、僕の発表。58人も来てくれていたようです。

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 須崎くんにもちらっと登場してもらいました。

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僕の次が水産学部で准教授をされている平坂さんの発表で、サイエンティフィックだったので「あれでよかったんだろうか」と汗かきました。。。。

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そのあとはポスター発表。

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懇親会も参加しました。 

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 隣の女子学生は対馬に親戚がおられるようで、「江口醤油おいしいよねー」という話で盛り上がりました。

 

 

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