2012年1月22日日曜日

舞鶴観測に行ってきました.

18-20日の日程で舞鶴観測にいってきました.

 

18日:測器組み立て,動作確認

19日:観測

20日:予備日

という予定で18日の午後に現地入り.

 

今回はADCPという海流を測る機械のテストが目的.

 

ウナギ産卵場調査の時は白鳳丸にADCPがついていたので,簡単に海流のデータを得る事ができた.

でも,これから調査を行う舞鶴(丹後海)を含めた沿岸域だと,調査船にはADCPがついていないことが多い.

だから,研究室のADCPを使って観測を出来るようにならないといけない.

 

なるべく広範囲の海流(流向,流速)を測るためには,ADCPを取り付けた船を高速で走らせないといけいない.

でも,あまり高速で走らせると波しぶきが立って,ADCPのセンサー付近に泡が映ってしまう.

ADCPはその原理上,泡などが映ると観測精度が著しく落ちてしまう.

今回の調査目的は,どのようにADCPを取り付ければ高速で高精度な観測ができるかのテストだ.

 

試した取り付け方は,

専用のボートにADCPを取り付け,そのボートを観測船で曳航する方法と,

ADCPをステンレスの棒状の金具に固定して,船側に取り付ける方法.

 

 

IMG 0461

ボートを曳航しての観測風景

 

 

IMG 0479

船側に固定する方法の観測風景

 

結果,船側に固定する方法のほうが,高速で走ってもノイズが少ない事が分かった.

 

他の観測時などにADCPを引き上げるのがボート曳航式よりめんどくさいと考えていたが,

船側とステンレスの棒の接合部に回転する金具をかませることで,

 

IMG 0478

 

このように簡単に揚げられるようになった.

 

これで生物採集と物理観測を効率よく行う事ができるようになった.

 

あと,今回の観測でADCP専用ソフトに慣れるというのが個人的な目標でもあった.

 

Windowsの扱いになれていないので不安もあったが,業者のHさんの手ほどきで,

19日中に何とか使えるようになった.

 

ホッとしていたら,K先生が

「明日(20日)も観測するから明日までに猿でもわかるADCP観測マニュアルを作っといて」

と言われた.

 

まじっすか...

 

でも,研究室に戻ったら個人的にマニュアルを作るつもりだったので,

復習できるようにHさんの指導をiPhoneのマイクで録音していた!

ホテルに戻って,陸酔いでフラフラしている中,その録音を何回も聞いてマニュアルを作成した.

 

ちょっとした言葉の間違いはあったが,概ね使えるマニュアルになったと思う.

K先生も喜んでくれた様子だった.

 

このブログを書くために学んだツールがマニュアル作成に結構活きた気がするので,

来週中にそれらの方法を紹介したいと思います.

 

 

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