2010年5月5日水曜日

第二回博士懇談会

4/28に第二回博士懇談会が催された.

発表者はCCSRの阿部さんと大気海洋研所長西田先生.
安倍さんは面識ないが,
西田先生は日頃からお世話になっている.

誰が話そうと聞きに行こうと思っていたが,所長となるとなおさら聞かない訳にはいかない.

懇談会の後には新歓が控えていて,現M2はその準備で懇談会を聞く事が出来ない状況だった.
だから彼らのためにボイスレコーダーで声だけでも録音してやった.
すでにD志望のM2数人がデータを欲しいといってきた.
やっぱり.きになるよね.

下記文書は懇親会お知らせメールに載っていた所長の発表紹介文

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大学に職を得てからちょうど30年経った.この機会に、その30
年の研究生活を振り返えってみた.後から顧みると、節目節目での
選択において、良かったこと、悪かったことなども多少見えてく
る.そのいくつかを「30年の研究生活からのメッセージ」と
してお伝えしようと思う.もちろんこれらは「コントロールなしの
実験」の結果だから、どこまで一般化できるかという点では注意が
必要だ.だが、経験してみないと分らないことがあるのも事実であ
る.私のささやかな経験からのメッセージが、これからいろいろな
経験をする若い皆さんに、何らかの参考になれば幸いである.
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"コントロールなしの実験"って言葉がグッときた 笑

確かにいくつかの選択肢がある時に,どの選択肢が一番良いかなどは分からないし,
全部を試して比較する事もできない.
人生とは"コントロールなしの実験"だ.

所長の話は非常にためになった.
特に,今の俺の立場上参考にすべきポイントが3つあった.

1. よく学んで早くフロントに参画すること
2. 継続的挑戦によってフロントに踏みとどまり続けること
3. BS的ディス感ション(知恵を出し合う)ことの重要性

1. よく学んで早くフロントに参画すること
もっと早くフロントに飛び込むべきだったという反省談として紹介されていた.
所長は当時最先端の分子遺伝学的手法をもっていたアメリカに行った時に衝撃を受けたという.
フロントラインがどこにあるのか?
そこに飛び込む準備はできているか?
この問いに対してはやく答えられるようにならなくては.

2. 継続的挑戦によってフロントに踏みとどまり続けること
これは俺の浅い人生経験からも非常に共感できる部分だった.
結局のところ,フロントに辛抱強く留まり続けたほうが,
その分野で結果を出し,良い評価を得ているように思う.
フロントに言った時には今とは比べ物にならないようなプレッシャーがあるかもしれない.
そんな時に思い出したい教訓.

3. BS(ブレインストーミング)的ディスカッション(知恵を出し合うこと)の重要性
1.とのからみで紹介されていたが,所長がアメリカに行った時,
教授と学生がチームとなって問題を解決するのを見て驚いたらしい.
研究室のメンバーとディスカッションする時間は意識して設けてきた.
身分は関係ない.
後輩から意見を引き出したり,先輩に意見したり,意識しながらやらないと.

この博士懇談会は去年から始まった企画らしいが,
前回は航海で聞けなかったので,今回が初参加だった.
所長の言う"経験してみないとわからない真実"を発信する場として非常にいいと思った.
これからも続けていってもらいたい.

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