2008年12月5日金曜日

ゼミの評価

昨日は午前中,研究報告会.

あまり生産的な意見をきけぬまま終わってしまった感はあるが,
今後のビジョンについてはみんなから納得してもらえたようでほっとしている.

しかし,自分の中では最終的な着地点が見えていない.

先生の話を聞く限り,いまはとにかく研究を俯瞰しろと言うことなのか,
どんどんと研究の対象が広がっていっている気がする.

広がっていった俺の中でのウナギ観をどのように収束させていくのか,
まだまだ先が見えていない.

俺の研究アプローチは,ある現象とウナギの資源量なり,加入量との関係を探るもので,最終的には相関解析などの統計的な手法で落ち着けることになっている.

というよりも,水産海洋学自体、一見複雑そうでも,分解すると相関論の組み合わせに過ぎないことが多いと思う.

そんなもんなんかと思っていた俺にとって,
水産海洋学会で宇田賞を受賞された青木一郎先生の言葉は非常に重かった.

"Beyond correlation"

そろそろ次のステージにいこう!
という気迫のこもった講演で,とても大きなエネルギーを感じた.

今後予想される温暖化や人口爆発,そのことによる食料危機がもう表面化してきている.

もう相関だけで終わるのではなく,この先の予測に力を入れていくことがこの学会の使命なのではないかと問いかけている.

まだまだ相関を超えることは難しいけれど,そういった意気込みで研究をしていくことが重要であることを教えてくれた.

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