今日はカッター部の朝練に参加してきた.8時からサッカーをした.
全日本大会に向けた合宿直前の朝練ということで,
何か現役に伝えられることはないかと思って,昨日の晩,じっくりと考えた.
これまでに参加した朝練サッカーのチーム分けは,基本的に「現役 vs OB」で,
人数が足りない分については現役からOBチームに数人移って人数調整を行っていた.
なので,もちろん俺はOBチームなのだが,
今日のサッカーでは現役チームに入って指示を出そうと考えた.
というのも,体力的に勝る現役がいつもOBチームに負けていて,
その敗因は現役チームの中で統率がとれていないためだと思っていたからだ.
キャプテンに現役チームに入りたい旨を伝えて,了承を得たのだが,
集まったメンバーが,3年生9人,2年生4人,OB5人だったので(本当はもっと現役の人数はいるが,インフルエンザや風邪が部内で流行っていて病欠),
「3年 vs OB+2年」が収まりがよいとのことで,そのようなチーム編成になった.
俺としても,特に2年に統率の重要性を伝えたかったので,まあ文句はなかった.
ゲームが始まる前に,特に頼りなさそうな2年生3人を捕まえて,俺を加えて4バックをひくことにした.
他のメンバーは前のほうで適当にやってもらえば良かったので,特に指示は出さなかったが,ディフェンスにはコンセプトを伝えた.
一度にいくつも指示を出しても2年生が混乱すると思ったので,一つだけ守ってもらいたい約束事を伝えた.
それは,「ディフェンスラインを高い位置でキープする」こと.
ゲームが始まる前に,なぜディフェンスラインを下げてはいけないのかを説明した.
ゲームが始まると,やはり相手に攻められた後,下がったディフェンスラインを上げ忘れる2年生が出てきて,
何度も上げるように指示を出した.
いつもなら,下がったディフェンスと攻めたがりのフォワードの間に大きな空間ができてしまい,
パスもうまくつながらないし,ディフェンスがボールを奪われると即,失点につながってしまっていた.
だが,今日はディフェンスラインを上げたことで,前線のメンバーとの距離が縮まって,
ショートパスをつなげたし,ディフェンスがボールを奪われても,こっちのゴールまで距離があったので,リカバリーが可能だった.
どうしようもない失点が1点あったが,それ以外は決定期もほとんど作らせず,
結局4-1か5-1で勝利した.
今日の朝練の経験で学んで欲しかったことは,「ディフェンスラインを高い位置でキープする」ことではない.
チームで何かをする時に,存在意義(バリュー)の示し方を分かっていない者に,それを伝えることの大切さ.
もう一つは,たった一つであっても約束事を共有し,実行することの大切さ.
この考え方はカッターにも拡張できる.
OBと現役の実質的な違いは,経験値だろう.
だから,既にカッターから遠ざかったOBが現役に伝えることができることは,
「現役クルーが残された時間を使って,どのようにしたら本番に最大のパフォーマンスができるか」
それを伝えることだと思う.
「今の時期にレースで12分切れてへんのはまずいやろ.もっと負荷あげろ」
というOBの発言は,無責任で現役に対するリスペクトが足りないと思う.
現状どういう問題があって,どうすれば12分を切れるのか,現役が理解できるように伝えなくてはいけない.
今日のサッカーにおいて,いつもなら存在意義を示せなかった2年生が,それを示せるようになったように,
カッターにおいても,存在意義の示し方をOBが伝えなくてはいけない.
そろそろ俺も漕艇に顔を出します.
というような事を思いつつRSSをチェックしたら同じような趣旨の話が.
一番やってはいけないことは、「自分たちがされた理不尽なこと」をそのまま新人にも同じようにやってしまうことである。こういった負の連鎖は、どこかで断ち切らなければずっと続く。これは理不尽なことを自分と同じように強要される新人のためにもならないし、理不尽がずっと続いていくことを考えると組織のためにもならない。自分の時にされて意味がなかった、理不尽に感じたということがあるのであれば、ぜひこの機会に断ち切ってほしい。
このことも,とても重要である.
「先輩にされて嫌だった理不尽な事」は後輩にはするな.
「先輩にしてもらって,うれしかった事」は積極的に後輩にしてあげよう.
だから俺は,
後輩に坊主を命じたことはなかったし,一気飲みもさせなかったし,
逆に飲みには連れて行ってやったし,今日も一緒に飲むし....
メタボリックパーンパーン(。◕ ∀ ◕。)
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