2012年3月21日水曜日

舞鶴観測に行ってきました.

先週舞鶴に観測に行ってきた.

 

初日,二日目は大荒れとなり船による観測は中止になった.

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写真はホテルの部屋からとった二日目の様子

 

観測船は出せなかったが,

海中から引き上げた測器のデータ吸い出しや再投入のシミュレーションを行う事ができた.

いきなり本番だったらミスをしたり,手間取ったりしていた可能性が高かった....

 

3日目は天候もよくなり,海中に係留している測器の回収を行った.

測器には浮きと切り離し装置がついていて,

船から信号を送ると測器が切り離され,浮きの浮力で浮き上がってきて回収できるという仕組み.

 

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この写真は投入前のもの.

 

ADCPというのはドップラー効果の原理を使って,海の流れの大きさや向きを測る機械.

このような係留系を4つ設置していたのだが,

そのうちの1つはなぜか切り離すことができず,この日は3つを回収した.

 

うまく切り離され,浮上した係留系がこちら.

 

おお!浮いた!

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近寄って回収.

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ん??

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何かいっぱい付いとる!!

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他の測器も...

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ああ....

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海の生物はたくましいね〜

真っ新の測器を3ヶ月浸けとくだけで,こんな感じになってしまった.

 

こんな付着物着いて,ちゃんとデータ取れるんかいな?

と思うんですが,これがちゃんと取れるようになってる.

 

データをとるセンサーにはワイパーが着いていて,センサーを自動的に掃除してくれるので,

センサーには付着生物が着かないようになっている!

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ともかく,3日目は4係留系のうち3つをあげることができた.

 

4日目は引き上げた測器のデータ吸い出しと再投入の準備.

 

高圧洗浄機で付着物をとる作業は壮快.ストレス発散したい人は是非!

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5日目は最終日.

この日のミッションは,前日に準備した係留系の再投入と引き上げられなかった係留系の引き上げ.

再投入は難なく終了.問題は引き上げ.

 

遠隔切り離しができない以上,

ダイバーに潜ってもらって係留系にロープをくくり,引き上げることが提案された.

が,係留水深は60m以上.潜るのはプロでも結構厳しいところか.

 

そこで....

係留系を沈めた海域でフックを引き回し,引っ掛けるという原始的な作戦にでることに.

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まずは魚探で係留系を探す.

係留系の陰を捉えた!!

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魚探で係留系を捉えた周辺で,フックを10分ぐらい引くと手応えが!!

ゆっくり引き上げよう!!

 

 

 

上がってきとる!!大興奮.

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で,無事回収いたしました〜.

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午後,この係留系のデータを吸い取り,再投入に向けメンテナンス.

再投入は京大の方に任せて,18時前に水産実験所を後にしました.

 

いろいろなトラブルがあったが,ほぼすべてのミッションをクリア.

その充実感に浸りながら,舞鶴14号の中でI藤さんと祝杯.

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別々に買ったのに,飲み物,つまみがI藤さんとかぶってしまった 笑

 

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