Malcom Gladwell著 Outliers

Outliersとは外れ値，異常値を表す統計用語．

人間でいう良いほうの外れ値にあたるのが"天才"

"天才は1%のひらめきと99%の汗"
というあまりに有名なエジソンの言葉から，
一般的に，天才というのはその人自身のひらめき（才能）と努力によって生み出されると考えられている．

しかしこの本では，+αで外部環境が重要であることを解いているらしい．

Malcom Gladwellは，
プロのアイスホッケー選手の誕生日を調べて，統計的に有意に1-3月生まれが多いことを示した．

日本では4月だが，カナダでは，1月が始業なので，同じ年度生まれの中では，1-3月生まれの人は相対的に精神的，肉体的に成長している．

幼少期ではこの違いにより，試合の出場機会やコーチの目に留まる機会に差が生じ，
その結果，より良い環境でアイスホッケーを行うことができるかに差が生じる．

このような少しの差が，後々大きな差となり，プロ選手の誕生日構成を偏らせているとの示唆をしている．

勝間さんはこの本を翻訳，出版する時に，日本でも当てはまるのかを調べた．

プロ野球選手，Jリーガーの誕生日を調べると，確かに統計的に有意に4-6月生まれが多いらしい．

つまり，天才を作る要素としての外部環境ってのが，
ある年度の生まれるタイミングによって変わってしまうということだ．

この話を聞いて，俺はすごく納得してしまった．

なんせ俺は3月31日生まれだからだ！

九九もハーモニカも漢字も習得するのはクラスで最後．

小学校低学年では早生まれが原因と思われる（違うという説もある）おもしろエピソードが満載の俺なので，
こういった切り口の話はとても共感できた．

早生まれというのは運命なので，どうしようもない．
なので，意識的に外部環境をより良くする努力を怠らないようにしようと思う．

この話はiTunes Storeのpodcastで聞いた．

興味のある人は，
iTunes Store→Podcast→Book Lovers
で，Vol.209を聞いて下さい．

このBook Lovers，
いろいろな気づきがあって，移動中などによく聞いています．

お勧めです．

英語の勉強もかねて，原著を買おうと思います，