2010年12月27日月曜日

今年を振り返る

クリスマスが終わって,街は一気に正月モードに.
スケジュール的にも,D論執筆&今日から3連続忘年会で
ろくに今年を振り返ることなく新年を迎えてしまいそうなので,
少しだけ.

今年は,自分の中にある負の感情に素直に向き合った年だった.

これまで俺は自分はポジティブな人間だと思って,自分を肯定して生きてきた.
そうしたほうが物事がうまくいくと思ったし,自分自身にかかる負荷が小さかった.
でも大学院に入ってから研究を進めたり,今まで関わりのなかった種類の人たちとの付き合いの中で,
このスタンスだけではうまくいかないことを学んだ.
修士の2年,博士の3年の消化期間を経て,ようやくそのことが理解できるようになってきた.

端的に言うと,これまでの俺は都合のいいものを採用して,都合の悪いものを見ないことで,
ポジティブというスタンスを保ってきた.
でも研究活動では未踏の領域を探索し続けなくてはならないし(ほとんどは失敗に終わるにも関わらず),
出てきた不都合な結果に対して目を背けず解釈をつけないといけない.
まだ誰も見たことのない(と思っている)領域を見ようとしたり,不都合な結果に向き合う訓練をするうちに,
自分の感情の中に負の部分があることに気がつき始めた.
嫉妬とか後悔とか喪失感とか焦燥感とか,いままで見て見ぬ振りをしていた感情がかなりはっきりと感じられるようになってきた.

今思い起こせば小学校の時まではこの感情を持ち合わせていた.
サッカーをしていて,
中川や駿ちゃん(小学校のサッカー仲間)ができるのになんで俺だけできへんねん!
って悔し涙を流しながらリフティングの練習をしていた.
いつどのようなきっかけだったかは忘れたが,その感情を脳からアンインストールしてしまった.
多分そのほうが楽やったんやと思う.

で,ここ5年ぐらいで再インストールしている.
このことがいいかどうかは分からないが,研究をする上では必要な感情だと思っている.

そんなことを総合考察を眺めながら考えておりました.

なぜかこのような名言も脳裏をよぎったので一応書いておこう.

(1)
優しさを失わないでくれ.
弱いものをいたわり,互いに助け合い,
どこの国の人たちとも友達になろうとする気持ちを失わないでくれ.
たとえその思いが何百回裏切られようとも.... by ウルトラマンエース

(2)
ドーランの下に涙の喜劇人....by ポール牧


あ,別に俺は病んでませんよ マジで! 笑


2 件のコメント:

  1. 通りすがりの工学系院生2010年12月27日 20:57

    小学20年生になって、人間の感情という科学や理論では解決できない極めて難しい側面に正面から向き合っているようですね。研究者は非難や批判は日常茶飯事ですし、嫉妬や敗北感などもポジティブに受け取れば、よい刺激で自己の向上につながると思います。最終的には、自分との闘いですから。
    僕も、わりと好きなことに没頭して、これまで研究人生を送ってきたわけですが、今はD論提出後の進路に悩む毎日です。とりあえずは、公聴会のスライド準備、互いにがんばりましょう!

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  2. 通りすがりの工学系院生さん,コメントありがとう!

    そうなんです,いつ小学生を卒業できるのか 笑
    僕も本審査のスライド準備に取りかからねば...
    頑張りましょう!

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