2012年4月25日水曜日

研究計画発表を終えて

昨日は研究室の2回目のゼミで研究計画の発表行われた.

学部生,大学院生,俺の11名(観測で不在の博士後期過程2名は除く)が計画を発表.

 

ゼミを終えてみて,雑感をつらつらと.

 

やはり大事なのは,前回のゼミでボスが配った「(参考)卒業研究の進め方」.

このブログでもその要約を紹介した.

 

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(1)研究課題を設定する

興味ある問題はなに?なぜそれに興味ある?→モチベーション

アイデアや独創性は?→オリジナリティ

 

(2)その課題に関する研究をレビューする

何がどこまで解明され,何が重要な課題として残されているかを整理する.

 

(3)研究の目標•目的やねらいを明確にする

ぼんやりした目的に対しては,ぼんやりした結論しか得られない.

 

(4)目的を達成するための戦略や具体的な方法を考える

現場調査?実験?室内実験?既存データの解析?モデリング?それらの組み合わせ?

いつ,どこで,どのように,必要な機材や人員は?

など,事前準備をしっかりする.

 

(5)研究の結果を整理する

「事実」をできるだけ分かりやすく記述する.

統計処理をして,結果の信頼性,有意性を確かめる.

 

(6)考察•議論を加える

「事実」と「推論」を明確に区別し,「事実」に基づいて「推論」する.

何が新たな知見として加わったのか,自分の研究の価値はどこにあるのか.

残された課題は??

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もちろん全項目に留意して研究を進められるにこしたことはないけれど,

授業があったり,アルバイトをしたりとなかなか研究時間確保が難しいので,

4年生は1番,2番,3番

修士1年生は4番

修士2年生は5番,6番

を特に意識すると良いと個人的には思う.

 

研究計画発表を聞いて,

全員に当てはまると思うアドバイスを一つだけ.

 

それはキーワードの定義を明確にしておくこと.

特に中田研では「環境」という用語がキーワードになるが,取り扱いに注意が必要.

「環境」は対象とする範囲が広い用語なので,

自分の研究で使う「環境」という用語が何を対象としているのかを明確にしたい.

もっと言えば,「環境」という用語をなるべく使わないように意識したほうがいいかも.

そうすることで,

自分の研究で捉えようとしている「環境」とは何か?

という問いを自分自身に投げ続けることになり,研究全体がクリアになってくる....かもしれない 笑

 

「水質」,「底質」という用語も,自分の研究で用いる「水質」「底質」を見つけておく.

 

要するに,

フワッとした用語をビシッとさせておく

ことが重要ということ.

 

その他,自分の研究でのキーワードや専門用語をなるべく平易な言葉で正確に定義しておくことが重要.

 

これを意識しておくと,

(3)研究の目標•目的やねらいを明確にする

に役立つと思う.

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